吉野川シンポジウム実行委員会
 
学級日誌
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第5回キャンプ 11月6・7日(吉野川中流:善入寺島)
   
第4回キャンプ 9月18〜20日(吉野川支流:鮎喰川)
   
第3回キャンプ 8月20〜22日(吉野川支流:穴吹川白人の瀬)
   
第2回キャンプ 7月17〜19日(吉野川上流:土佐町)
   
第1回キャンプ 6月12・13日(吉野川下流:第十堰北岸)
   
第5回研修 6月5・6日(直前ミーティングと研修)
   
第4回研修 5月22・23日(キャンプカウンセリング・川遊び)
   
第3回研修 5月1〜4日(実地研修・同窓会)
   
第2回研修 4月17・18日(野外生活技術)
   
第1回研修 4月3・4日(川の学校のねらい・第十堰の遊学)
   
 
  スタッフが書いてるよ  
  第4回研修 5月22・23日
キャンプカウンセリング・川遊び
 
   
  土曜日の天気予報、晴れのち雨。
日曜日の降水確率、90%。
研修に対する意気込み、120%。
天候に左右された2日間。スタッフ奮闘劇のはじまりはじまり〜。

今回の研修場所は、四国一の清流こと穴吹川。
佐藤秀明さんの写真集「日本の川」の表紙になっている程、限りなく美しい川。しかし、毎度ながら一行には極力少なめに削った、大きな重い荷物があり…心臓破りの長い階段にて、汗だく足ガクガク積み下ろしの開始。

設営最中、マーキーが立つ前から路肩で玉ねぎを切るははの姿を目撃。
「今は晴れていてもいつ雨が降り始めるかわからない。時間が勿体ない!」とその背中がそう語っている気がした。が、まさにその通り。
晴れている間に一体どれだけの内容をこなせるか!?もし雨が降ってきたら!?…時間と天気とスタッフとの戦いの幕開けである。

一行は必要最低限の状態で設営を切り上げ、昼食、着替え。今回はキャンプ地前でなく「白人の瀬」と呼ばれる場所へ車で移動。
到着後はちちを先頭に、流れや飛び込みをしながらの下見を行う。以前あった物がなくなっていたり水量が減っていたり…その年その時で遊び場は大きく異なる。もしかすると本番はキャンプ地自体がここになる可能性も。自然の変化に随時対応していかなければ!

魚と一緒になって泳ぐことが出来るそれにしても、さすがの穴吹川。
シュノーケルを着用し、魚と一緒になって泳ぐことが出来る。そんな中、何のためらいなく手掴みで魚を捕らえた元川ガキスタッフ…恐るべし。一度河童になれば永遠に河童力キープなのか。

一方、名人元さんのもと特訓をしていたメンバーは続々と魚を釣り上げていく。大人にしろ子供にしろ、初めて釣れた、初めて○○できた時の嬉しさは計り知れない。満面の笑みで魚から針を抜こうとするスタッフを横目に、まだ釣れない。と渋い顔をするスタッフも。その悔しい思いもプライスレス。
釣れない子供の気持ちが一番わかるのはあなたなのです。

シュノーケリングと潜りの練習また、流れのない穏やかな場所ではシュノーケリングと潜りの練習を行う。初めてのスタッフも、2年目でも上手く潜れないスタッフもじっくりと教えて貰いながら果敢に挑戦。岩下で皆が見つけて騒いでいる「悠々と佇んでいる魚たち」の姿とやらをどうしても見たい…!!!
その負けん気もきっとプライスレス2。

水上滑り台陽も当たらず、少し肌寒くなってきた頃「ここでは沢登りが出来る。」と、ちち。その瞬間にして川の学校探検部と化っした一行は、マイナスイオンを存分に浴びながら、沢を登り、ひた進む。
水温・気温共に低く、出来るだけ陸地を選んで登っていたのだが、岩の合間を流れる水上滑り台を見つけると、ほぼ全員がそれにて遊ぶ。寒さ<楽しいコト。優先順位は基本的にこうである。
こんな遊びが出来るのも穴吹ならでは。楽しかったー。

沢登りキャンプ地に戻れば、残りの設営、魚のさばき方、夕食、ロープワークの研修。と、ここまでは良かったが・・・ちちから突然「撤収」の二言が発せられる。

どうやら豪雨がそこまで迫っており、そんな中キャンプをするのは無謀なこと。結果、その判断がくだされたのです。
そうなると四の五の言っている暇はなく、小雨がポツポツと降り注ぐ中、皆の心は一つになった。今までで最も必死になれた撤収作業のように思う。

なんとか備品を雨から守りぬき、午後9時過ぎ、お堰の家に逃げるように停泊。
懇親会は異様な盛り上がりを見せ、順番にシュラフINおやすみ。


鮎喰川翌日の天気は予報通り雨。
早朝からあーだこーだ話し合った結果、辛うじてまだ水量が増していない前々回の研修場所である鮎喰川へ向かうことに。そこでは堰上でカヌー班、堰下では潜り班に分かれて研修かつ特訓を行う。
潜りではナマズ軍団の巣を見つけ、終始興奮気味のスタッフたち。目標物があるだけで、自分のスキルとは裏腹にどんどんと力がみなぎる。寒くて唇を紫色にしながらも、魚をしとめたい一心の子供たちの気持ちがなんだかよくわかった気がする。忘れてはならないが、この時も勿論ザンザンぶりの雨。
周囲の民家の方々の目には、きっと変人の集まりと思われに違いない…。

冷えきった体を焚き火が温めてくれる。
お堰にて雨の中の焚き火。雨に火。これも初体験。それぞれの得意技、必殺技が出され、10期特有のカラーもずい分と見えてきたような。
短時間ではあったが、雨の中思いっきり遊び研修し、お堰に戻った。
いつもよりも時間をとっての振り返り、そして解散。

場所も時間も内容も、スケジュール通りにはいかなかったものの、その中でその時その瞬間にできることを考え、実行し、無事に研修修了。
途中、どうしよう!?と頭を抱えるシーンもあったが、今回の研修では臨機応変な対応の術を学べたように思う。
実際の本番キャンプでも活かしていきたい。

私たちの子どもたちが来るまで残り二週間。
ドキドキそわそわ。待ち遠しくて仕方ないです。最後の研修も有意義に過ごしましょう。
 
     
 
報告:ハンナ(川の学校第10期スタッフ)